2023-04-24 20:42:00

 MMA（Mixed Martial Arts）は、異なる格闘技を組み合わせた総合格闘技です。現在では、世界中で人気のあるスポーツとなっています。しかし、MMAが生まれる前の格闘技界は、現在とはまったく異なっていました。以下では、MMAの誕生から現代までの格闘技界の変遷について説明します。

【MMAの誕生】

MMAのルーツは、ブラジルの格闘技であるブラジリアン柔術とされています。ブラジリアン柔術は、グラウンドでの対戦を得意としており、従来の格闘技とは異なるスタイルでした。このブラジリアン柔術を組み合わせた格闘技の試合が、1993年に「UFC（Ultimate Fighting Championship）」という大会で開催されたことが、MMAの誕生とされています。

【初期のMMA】

初期のMMAは、まだルールが定まっていなかったため、極端に過激な試合が行われていました。締め技・関節技・打撃技を自由に使用することができ、試合は一本取り（相手を降参させること）かKOで勝敗が決まりました。このような過激な試合に反感を持つ人々も多く、社会問題として取り上げられることもありました。

【ルールの整備】

初期のMMAはルールが定まっていなかったため、多くの人々から非難を受けました。そのため、ルールを整備する動きが出てきました。1997年には、UFCにおいてルールが一部整備され、グラウンドでの膝蹴りや頭突きなどが禁止されました。その後、様々な大会でルールが整備されていき、現在では、一定のルールのもとで行われることが一般的となりました！

【MMAの普及】

MMAは、徐々に世界中に広がっていきました。アメリカを中心に、ブラジル、日本、ヨーロッパ、オーストラリアなどでMMAの大会が開催され、多くのファンを獲得しました。特に、PRIDEという日本のMMAの大会は、かつてはMMA界で最も大きな大会の一つとされていました。しかし、PRIDEの運営不正問題などがあったこともあり、2007年に解散しています。一方、UFCは着実に発展を続け、現在ではMMA界の中心的存在となっています。UFCには、世界中から優秀な選手が集まり、高い技術力を持つ試合が行われています。

【MMAの変化】

MMAは、誕生から現代までに様々な変化を遂げています。まず、ルールの整備が進み、過激な試合は減り、安全性が高くなっていきました。また、選手の体格や技術も向上し、より洗練された試合が行われるようになりました。

さらに、MMAの人気に伴い、様々な大会が開催されるようになりました。UFC以外にも、Bellator、ONE Championship、RIZINなど、多くの大会が存在しています。また、MMAはオリンピックの正式種目になることも検討されており、格闘技界の発展が続いています。

【まとめ】

MMAは、ブラジリアン柔術をルーツとする総合格闘技であり、1993年にUFCで初めて試合が行われました。初期のMMAはルールが定まっておらず、過激な試合が行われたこともありますが、ルールの整備により、安全性が高くなりました。MMAは、UFCを中心に世界中に広がり、多くの大会が開催されるようになりました。格闘技界の発展に伴い、MMAの今後にも注目が集まっています。